第7回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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福岡市立城南小学校 6年 刀根 風生(とね・ふう)さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

「『縄文時代』はつくられた幻想に過ぎない」(朝日新聞2016年8月30日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

ある日、「聖徳太子はいない」という説を聞いた。学校では、聖徳太子はいるという前提で授業を受けていたので衝撃を受けた。歴史が真実でないかもしれないということに納得いかなかったので、新聞で「縄文時代」はつくられた幻想に過ぎないという見出しを見てひきつけられた。学校で習った縄文時代と弥生時代の様子は、最初から変わらないものと思っていたので、社会の状況によって見方が変わってきたということを不思議に思った。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母は「今まで、歴史について学校で習ったイメージのままで何の問題もないと思っていた。そのときの社会の状況によって、自分たちが見たいように歴史を見ているのだということに改めて気づかされた。歴史を皆がある一定のイメージでとらえることは、何か大切なものを見落としてしまうことにもつながるかも」と言っていた。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

記事を読んで、そのときの社会の状況で、弥生時代がポジティブなイメージになったり、縄文時代が理想の社会とされたりと、自分たちのそうであってほしいという気持ちによってイメージがつくられていることがわかった。でも、縄文時代も弥生時代も遺跡の発掘や、研究者の研究によっていろいろな事実も出てきている。その事実から歴史を自分自身で想像してみることは大切だと思う。今回の記事で、教えられたことを何も考えずに受け止め、それを真実と思っていても、それが真実でない可能性もあると知った。私は何か本当のことが知りたいと思ったときには、他にちがった考え方や見方がないだろうかと探ってみることが大切だと思う。そのためには新聞を読んだり、本で調べたり、インターネットで検索したり、人に話を聞いたりして、いろんな方向から物事を考えていくことが必要だと思う。