第7回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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(福岡県)西南女学院高等学校 1年 大崎 友紀(おおさき・ゆき)さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

「ホームドア3割止まり 視覚障害者の地下鉄駅転落」(西日本新聞2016年8月19日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

私の利用している駅に「盲目の人が通勤しています。困っていたら声をかけてあげてください」という貼り紙を目にしていました。私の利用する駅は上りホームから下りホームに移動するとき、ホームを下り、線路を渡らなければなりません。今回、東京で盲目の男性がホームから落ち、命を落としてしまった事故は、もしかしたら私の利用する駅にも起こりうることだと思い、この記事を選びました。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母は盲導犬を連れていたら、つい大丈夫と思っていたそうです。また点字ブロックを横断する形で人の列や柱が出てきていることもなれてしまっていたけれど、今回の事故であらためて「目が見えない」ということはどういう状態なのかをイメージする心を持つことの大切さ、他者を思いやる気持ちを忘れてはいけないと言っていました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

私も母の意見を聞き、盲導犬を連れているとつい大丈夫と思ってしまっていました。しかし、盲導犬は、もしパートナーに何かあったとしても「助けて」とは、犬なので発することはできません。助けてあげることができるのは、私たち一人一人なのです。別の記事には、このようなことが書かれていました。「青ざめた顔でホームにかがみこむ男性、階段を前に途方にくれているベビーカーの親子、手すりにしがみつき一段ずつ階段を下りる高齢者。“大丈夫ですか?”そのひと言が無関心の空気を変える」と私は今回の事故でこう思いました。誰もが安心して毎日を送ることのできる社会、それはやはり私たち一人一人なのです。「大丈夫ですか?」と、もしあの事故にあった男性に声を掛けていたならば、一つの命は助かったかもしれません。今後「もし誰かがこうしていれば」など周囲の判断で起こりうる事故をなくすには、「大丈夫ですか?」と声を掛けること、また周囲の状況を判断したいと私は思います。