第7回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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神奈川県立有馬高等学校 1年 オーン ハルカ(おーん・はるか)さん

意見を聞いた人:友人

記事見出し

「人身売買 タイの深い闇 ミャンマーの少数民族『ロヒンギャ』」(日本経済新聞2016年8月28日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

私は、以前から学校の授業の中で発展途上国について勉強していました。そんな中で、ふと目に留まったのが「人身売買」の文字でした。私はカンボジア人の父と母をもつ在日カンボジア人で、授業に役立てたいという気持ちもありましたが、私自身、人ごととは思えず、この記事を選びました。両親からも人身売買の話はきいていましたが、この記事を読むまでは、こんなに問題になっていると知らず、世界の闇から目を背けてはならないと思いました。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

友人は、政府は組織を壊滅すると言っているが、それでは根本的な問題解決にはならないと言っていました。理由は、自分を売ったお金で家族を楽にさせたいという、人身売買が必要な人も中にはいて、そういった人々は人身売買に手を染めざるを得ないからだと言っていました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

確かに組織を壊滅して救われる人は多いが、それでは何も解決しないと私も思います。友人も言っていたように、組織を壊滅させるだけでなく人身売買に手を染めざるを得ない人々に救いの手を差しのべるべきなのだと思います。これは何も人身売買に限ったことではありません。麻薬に手を染めてしまう人、汚い水を飲まざるを得ない人、十分な勉強ができない人など、お金が無い故にこのような暮らしを送る人々が世界にはたくさんいるのです。例えば、親が学校に行っておらず、ちゃんとした仕事ができなくて、しかたなく子供を売ってしまうケースは、やはり、根本的な問題が解決していないために悪循環がつづいてしまって起こることなのです。私たちにできることは、この現実から目を背けないで、しっかりと受け止めることだと思います。自分に関係ないから知らないのではなく、今、自分たちができることを考えることこそが大切なのだと思います。