第7回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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埼玉県立浦和第一女子高等学校 1年 田中 満友里(たなか・まゆり)さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

「国連で核実験禁止 米模索」(朝日新聞2016年8月6日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

オバマ大統領が広島を訪問し、核廃絶を訴えたことによる今後の世界の動きに関心があったのでこの記事を選んだ。この記事を読んで、私はやはり「核なき世界」への道はまだまだ遠いと痛感した。多くの国が核廃絶に前向きに取り組んでいるが、少数の反対している国により、その国々の平和が脅かされるという事態にならないようにしなければならない。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母は、核がないことが理想だけれど戦争がなくならないのと同様に核をなくすのも難しいだろうと言っていた。たとえ全ての国が核を手放すことに同意しても、作る技術は持ってしまっているため、いずれ核を隠し持つ国がでてくる。それが怖いから、どの国も核を手放すことに抵抗を感じているのではないかと母は考えている。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

確かに、母が言ったように核廃絶は理想論かもしれない。しかしそこで諦めるのではなく、いかにしてその理想に近づけていくかが今後の課題になるだろう。今、北朝鮮は4度の核実験を強行し、日本にも不安が広がっている。しかし、いまだにどの国も対応できないでいるのが現実だ。そのような中で、やはり日本が唯一の被爆国として世界をリードしていくべきではないか。核の恐ろしさをリアルに語れるのは日本だけだ。我々はその使命を果たしていかなければならない。平和ぼけしすぎている私たちの世代の者にとっては、戦争と向き合うことは大変かもしれないが、戦争経験者の生の声を聞ける機会もそう多くはない。最後のチャンスだと思って積極的に話を聞き、次の世代へと語り継いでいこう。私たちは、戦争経験者の「二度と戦争はしたくない」という切実な願いを、何代にもわたって守り抜いていかなければならない。