第7回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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広島市立瀬野川中学校 3年 大下 美波(おおした・みなみ)さん

意見を聞いた人:父

記事見出し

「農業人口200万人割れ」(中国新聞2016年7月31日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

私がこの記事を選んだ理由は、父が「農業をやめて農地をアパートにする人が増えてきた」と言っていることを思い出したからです。父はJAで働いています。仕事柄、肥料を運んだり農家の方と話をすることはありますが、祖父母、両親、私も農業をしたことがありません。私にとって農業は遠い存在でした。でもこの記事を読んで25年の間に4割の人が農業をやめていることが分かり、私が食べているお米や野菜はどうなるか心配になりました。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

父は「農業人口が減っているのは農業に魅力を感じないからだ。高齢者の離農は仕方ないが若者の就農が伸び悩むのは稼げないからだと思う。だから農業者の所得向上に政府と関係団体が力を入れ、生産資材や肥料などのコスト削減はもちろん、流通や販売等、農業者が安心して稼げるシステムを構築することが重要だ」と言っていました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

私は農業の魅力とはなんだろうと考えました。私が持っている農業のイメージは暑い日、寒い日も休みなく働かなくてはならない大変な仕事というイメージです。父が言うように、農業者にとって安定した収入はとても大切なことだと思います。しかし、それだけが就農離れの原因ではないと思います。私は今、中3です。中2のとき、職場体験がありましたが農業体験はありませんでした。あこがれる職業はいくつかありますが、就農を考えたことはありません。私は小中の義務教育の中で農業関係の学習をもっと行うべきだと思います。父は、農家の人は自然が相手の仕事なので大変なこともあるが、自然とうまく共存し作物を作っている。そして自分の作った作物を食べてくれた人から「おいしい」の声を聞くことが喜びだと言います。農家の人から実際の話を聞く授業や農業体験学習を増やし、もっと農業を身近に感じ、興味を持ってもらう環境づくりをしていくことが大切ではないかと思いました。