第7回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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愛知県碧南市立南中学校 2年 馬場 彩月(ばば・あづき)さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

「僕は学んだ 命の限り 愛知・院内授業」(中日新聞2015年12月2日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

私が紙面上で伊藤義希さんと出会ったのは、今から2年ほど前の小学6年生のNIEでの宿題でした。当時、高校生だった義希さんは、病気と闘いながら勉学できる道を求めて院内学級の高等部をつくってほしいと、県知事に訴えていました。苦しい治療に耐えながらも、勉強がしたいと願う義希さんの2年後の姿が書かれており、私は当時の記事を思い出し、この記事を選びました。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母は「病気と闘いながらも、勉強がしたいと願う気持ちはとても大切で、たとえその道が険しくても、前に進もうとする力が義希さんの生きる力になっていたのかもしれないね」と言います。夢や目標を持つことの大切さを改めて考え、話し合うことができました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

私には夢があります。しかし、母に「勉強できる環境がなくなったとき、あなたは夢をあきらめますか」と聞かれ、私は「あきらめない」と答えました。しかし、現実問題として、勉強できる環境がなければ、自分の力だけでは限界があり、夢を叶える自信はありません。学べる環境があることを当たり前に思っていた私にとって、義希さんの思い、行動はとても尊敬できるものでした。自分のためだけでなく、院内学級の仕組みを作ることで、同じように病気と闘いながら学びたいと願う人の夢を叶えようとする、義希さんの力が伝わってくるようでした。2年の月日を経て、義希さんが残したものが形として残ったことにうれしさを感じながらも、彼が亡くなっていたことに心が痛みました。命が長くないことを知りながらも、人のために行動し続けた義希さんは、18年という短い生涯の中で、とても大きな希望を残してくれたのだと思います。2年の月日を経て、もう一度義希さんに出会えたことをうれしく思います。