第7回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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さいたま市立大宮西中学校 2年 肥田野 理子(ひだの・りこ)さん
意見を聞いた人:父、母、祖母
記事見出し
「盲導犬の男性 線路転落」(読売新聞2016年8月16日付朝刊)
(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください
この記事を選んだ理由は、なぜ盲導犬がいたのにもかかわらずホームから転落してしまったのかという疑問を感じたからです。駅のホームには点字ブロックがあることは私でも知っています。事故なのか、それとも故意で誰かがしたことなのか、とても疑問に思いました。私は昨年学校の授業で自分も目隠しをし、歩行するという経験をし、歩行の困難さを感じました。こういうことが二度と起きてはいけないと強く感じました。
(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください
母は「日本は何か起きてから考えるし、弱者に対し優先する国ではないことも原因なのかもね」と、父は「健常者でも朝の通勤ラッシュのホームは危険。なおさら、盲目の方は車の運転はできないから電車が主要な交通手段になるのに」と、祖母は「残された盲導犬も一生懸命訓練してきたのにかわいそう」と言っていました。
(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください
まず物理的な対応として、ホームドアを確実に設置したりすることが必要だと思いました。私の周りの通路などでも、点字ブロックがあるのは特定された場所だけです。全盲の方がもっと社会にでていけるように、環境整備を見直すことが必要だと思いました。何よりも大切なことは、障害者の方に対して、人ごとと思わずに、まず自分の立場になって考えるということです。そうすれば自然と声を掛けたり、介助の手伝いをしたりということにつながっていくと思います。本来は盲導犬が主体ではなく、まずは人が積極的に関わるべきなのではと考えました。日本人は優しい人が多いけれども、周りの目を気にして、なかなか行動にうつすことができない人種なのかもしれません。私も相手からたのまれれば快くできるのに、自分からはなかなか行動することができませんでした。私もこれからは恥ずかしがらずに、障害者の方に対し、積極的に行動にうつしていこうと強く決意しました。