第7回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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群馬県太田市立西中学校 3年 吉澤 翠(よしざわ・みどり)さん
意見を聞いた人:父
記事見出し
「老いる語り部 継承に苦悩 戦争体験者団体 解散続く」(朝日新聞2016年8月15日付朝刊)
(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください
私たちがまだこの世界に生まれていない、71年前の歴史上の重要な出来事である終戦の日は、どれほどの月日がたっても、忘れてはいけないことだと思い、この記事を選びました。戦争を体験した方々の高齢化によって、戦争の記憶を次の世代に継ぐことが困難になっているという現状は、将来の日本にとっても、世界にとっても良い影響を与えているとは言えないと思います。後世に語り継ぐことはとても重要なことなのだと実感しました。
(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください
父は「戦争は現在の日本において、身近なものではなく、体験談が自分たちにとって必要だという気持ちも薄れてきている。体験者と同じような感覚で戦争を理解することは非常に難しいが、体験談を聞いた人の日常に与える影響は少なくない。『戦争を知らない自分』を知ることが大切だと思う」と言っていました。
(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください
父は私の曽祖母にあたる人物や、職場の高齢の患者さんなどに戦争のことを聞いたことがあるそうです。私の身のまわりにいる人は戦争を経験していない人がほとんどで、いたとしても聞くことができませんでした。私は歴史の教科書でしか戦争の様子を見たことがありません。教科書の写真には戦争のほんの一部しか写っていないと思います。写真に写っていないところでも戦争の被害がひどかったのかと思うと、胸が痛くなります。同じ過ちを繰り返さないためにも戦争の経験を聞き、次の時代に語り継がないといけないのだと改めて思います。たとえ自分が体験者でなくても、体験者の話を聞けるときはその機会を無駄にせず、自分から聞くようにして、私たちの次の時代を生きる人たちに伝えていけるようにしようと思うようになりました。