第6回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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京都市立葵小学校 6年 後藤 優斉(ごとう・ゆい)さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

ハンセン病は憲法の枠外(京都新聞2015年3月9日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

「ハンセン病は憲法の枠外」という見出しが印象に残り、この記事を選びました。この記事は、ハンセン病患者に対しての差別的な事件と裁判についてでしたが、僕は、ハンセン病という病気についての知識不足により、偏見が起こったのだろうと思いました。らい菌が皮膚と神経を侵す病気だけれど、感染力や発病力は非常に弱く、もし、日常生活で感染することはほぼ無いと知られていたら、この事件も防げたのではないかと思いました。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母は、「有効な薬で治療がなされなかった時代にはハンセン病の患者さんに、手足や顔面等に変形が起こったので、周りの人は怖かったのでしょうが、もし病気についての正しい知識があったとしても、二重の苦しみを生む偏見が起こることは無かったはずだと言い切れるかというと、疑問が残る」と言っていました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

僕は、戦後という時代が特殊であっても、司法が人を守るどころか、ハンセン病という病を抱える人をえん罪に追い込むことはあってはならないと強く思いました。偏見とは十分な根拠もなしに他人を悪く考えることですが、確かに、戦後でなくても黒人問題など、いつの時代も偏見が原因で起こる問題は世界中で絶えないので、母の意見を聞いて、どうしたら人を見かけで判断するような偏見や差別が起こらないようにできるのか考えました。解決の糸口は、小さい頃からの教えにあるのでは、と思います。どんな境遇に生まれても、人は見た目など自分では変えることのできないどうしようもないものがあります。そのようなものについて人を批判したり、自分の考え方を押し付けたりするのは絶対に良くない、ということを親や周りの人が子供に教えていく、というのが大事だと思います。全ての人が相手の立場に立ち、思いやりの心を持つのも大切だと思います。