第6回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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岐阜県大垣市立興文小学校 6年 松井 博雅(まつい・ひろが)さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

鉛筆、濃いめ人気 HB、薄まる存在感(日本経済新聞2015年7月14日付夕刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

この記事を選んだのは、ぼくが今、6年生で普段2Bを使っていて、記事に載っている6年生そのものだからだ。記事を読んで、本来成長に応じてえん筆の濃さをうすくしていくのは当然の流れなのだが、ぼくの場合、手の力が弱いので、どうしても濃いえん筆を好んで使ってしまう。スポーツテストの結果を見ても、得点が低いのは握力とソフトボール投げだ。これまで、高学年で濃いえん筆を使うことに何の疑問も持っていなかった。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

この記事は母もびっくりだった。なぜなら、最近ぼくがえん筆を頼んだら、母は2Bを1ダース買ってきた。理由は3年の弟も使うからということらしいが、記事を読んで「そういえば昔、高学年はHBだったし、4Bなどはあまり売っていなかった。最近の子供はゲーム遊びが多く、手の力も弱まっているのでは」と言っていた。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

ぼくの両親の子供のころは、放課後、学校の校庭で暗くなるまで木登りやボールで遊んでいたという。今は習い事も多く、放課後校庭で遊んでから下校する子はいない。友達との遊びもDSやカードゲームが多く、昔との生活の違いが小学生の筆圧低下となって表れているのだろう。小学生のえん筆の好みから生活の変化が「読み取れる」ことにおどろいた。HBより2Bの方が売れるからといって、売り場で2Bばかりが目立つようになれば、ぼくたちはますますHBを使わなくなる気がする。そうではなく、例えばえん筆売り場に「小学生の筆圧が低下しています。高学年になったらHBがおすすめです」のようなポスターがあったらいいと思う。そうすれば母はぼくに2Bを買わなかったかもしれない。ぼくたちの傾向にあわせた物があふれることは、便利になってありがたい半面、良いことばかりではないと思った。今後、買い物をする際、そんなことも心の片隅に置いておきたい。