第6回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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福岡県立朝倉高等学校 1年 藤井 奈那(ふじい・なな)さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

日本由来語“追放”続く韓国(西日本新聞2015年8月23日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

今、韓国と日本で映画、音楽などの文化の交流がさかんになってきて両国で良い関係を築き上げることができていると思っていたけれど、今もまだ日本語を追放しようとする運動があることにとても驚き、この記事を選びました。世の中平和になってきたと感じていたけれど、自国の言語を模索し続ける韓国、戦争が終わって70年がたってもまだその影響を受け続けていて戦争はまだ終わっていないんだと痛感しました。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母は「(私の生まれた)沖縄では、バーバの時代に学校で日本軍の指導によって方言を使う人は“方言札”と書いた木の札を首からかけられる罰があったんだって。方言を使うとスパイと思われて殺されることもあったと聞いたよ。言葉はその国の文化。それぞれの国が自国文化を誇れ、尊重しあえるのが本当に平和じゃないかな」と。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

母から方言札の話を聴かされて、方言札について調べてみると、沖縄県だけでなく鹿児島県付近や、東北地方でも方言札が使われていて、特に沖縄県が長く使われていたそうです。明治40年(1907年)から昭和35年(1960年)くらいまで使われていて決して昔のこととは言えないと思いました。こうしてみると、韓国の「純化政策」についてひどいなぁと思っていたけれど、自分の国の文化を守りたい、そんな気持ちがあるからこんな政策をしているのではないかなと思います。肌の色であったり、言語、宗教、文化の違いで今もなお戦争が各地で起こっており、私たちより幼い子も戦場で戦っています。戦争を知らない私たちでもできること、それはある物事を、一方的に見るのではなく、様々な方向から見ること。小さなことの積み重ねが各国の文化の尊重、平和につながると思います。