第6回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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神奈川県立川和高等学校 2年 土谷 優衣(つちや・ゆい)さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

アンネの「影」の70年(朝日新聞2015年6月11日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

小学生のときにアンネフランクの伝記を読んでその人生に衝撃を受けました。それがきっかけで他の本もいくつか読み、今でもアンネという文字を見つけると目に留めてしまいます。生きて帰るというアンネがかなえられなかったことを成し遂げたのに、亡くなったアンネに苦しめられていたというのは驚きもあり同情してしまう気持ちももちました。歴史を学ぶことの本当の意味を感じることができました。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母はこのような恐ろしく決してあってはならないことを経験したエバさんにこのことを後世に向けてもっと話していってほしいと言っていました。また自分を責め続けたアンネの父オットーがかわいそうとも言っていました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

エバさんが収容所での経験を語っていくことには二つの大きな意味があると思います。一つは、世界中の様々な人たちに知ってもらうことです。このことが忘れ去られてしまえば人間は戦争の恐ろしさ、そして残虐さすらも忘れ、戦争というあやまちをくりかえしてしまうかもしれないからです。二つ目はエバさんの心を晴らすためです。収容所で人間の本性を見せつけられた中で、アンネのいつまでも人間を思う気持ちが許せなかったのはあたりまえのことだと思います。つらい思いを抱えた自分は注目されずに隠されている、この気持ちはエバさん自身が語ることできっと解消できると思います。そしてその一歩をエバさんは踏み出しました。人を憎めば惨めになる、これは戦争そのものの原因にも関係すると思います。人を憎み惨めになった自分を助けるためさらに人を憎む、人を憎むことをやめればこの連鎖をたちきる道がみえてくるのではないでしょうか。