第6回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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神奈川県立川和高等学校 1年 五十嵐 薫(いがらし・かおる)さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

ピリピリ 「犬肉祭」の街(朝日新聞2015年6月22日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

今から5年後、日本でオリンピックが開催されます。これから、よりいっそう日本の国際化が進んでいきます。しかし、そこで私たちは国際化の課題についても考えていかなければなりません。そこで、この中国の犬食文化について考えてみようと思いました。この記事を読んで、中国の言い分には何も言い返せないなと感じました。犬が食べ物でない、とするのは私たちの価値観であり、彼らを否定することは難しいのではないかと感じました。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

私の母は昔、中国人の方と一緒に働いていたと言っていました。ある日その人が、テレビに写ったまん丸のかわいい犬を見て「おいしそう」と言ったそうです。母はその人と仲が良かったのですが、それを聞きビックリしたし少しショックだったそうです。しかし、彼らの伝統・文化を否定するのは違うのでは?と言っていました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

私は彼らの文化は理解するべきだと考えます。それは、例えば私たち日本人が鯨を食べることと同じだと考えるからです。世界の普遍的視点でみれば犬は食べ物ではありません。かわいいペットです。鯨だって世界の普遍的視点でみれば食べ物ではありません。けれど、私たちは鯨を食べます。これは、中国の犬食文化となんら変わりはないのではないでしょうか。他にも世界をみれば様々な例が、クリスマスの七面鳥は?フォアグラは?それらは犬食文化と何が違うのでしょうか。世界の常識で地元の伝統・文化を否定しつづければ今後世界はどうなっていくのでしょうか。今後国際化していく社会で私たちは、異文化を個人の価値観によって否定していくのではなく、理解し認めあっていくべきだと考えます。2020年東京オリンピックが決まったことはうれしいニュースですが、そんなときだからこそ私たちは世界に目を向け、様々な課題について考えなければならないと、私は考えます。