第6回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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青森県立八戸西高等学校 1年 芹沢 怜桜羽(せりざわ・れおは)さん
意見を聞いた人:母
記事見出し
芥川賞に又吉さん、羽田さん(デーリー東北2015年7月17日付朝刊)
(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください
お笑いの世界で活躍してきた人が作家の世界でも活躍しているということに驚き、また興味をもったのでこの記事を選びました。又吉さんは「読書芸人」として有名であり、いろいろな本を読んだりテレビ番組に出ていましたが、芥川賞に選ばれたことは本当に素晴らしいと思いました。私は今年現代文の授業で「羅生門」を習いましたが、登場人物の心情の変化や情景描写に引き込まれました。ぜひ「火花」を読んでみたいと思いました。
(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください
又吉さんが小説を書いたということに興味を持ち、何年かぶりに本を買ったと母が言っていました。「火花」は文章中の一見意味の分からない言葉のやりとりが徐々に心地よく楽しく感じられ、気がつくと半分以上を読み進んでいたそうです。芸人という偏見もなく、作品を審査し評価されたことを母はとてもうれしく思っていました。
(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください
又吉さんが太宰治や芥川龍之介の作品が好きだということをテレビで見たとき、暗い作家が好きなのかと思っていました。しかし、又吉さんが好きなのはその作家が描いた作品の裏にある本当の思いや、細かい心情の変化などだと知り、そこまで本を深く読んで感じたものの数々を自分も感じてみたいと思いました。また、母の意見をきいて、何気ない日常を又吉さんなりの独特の表現で書かれている「火花」は、きっとさまざまな作家の表現を見てきたから書けたのだな、と思いました。記事を深く読んでみて、又吉さんは自分が書きたかったことを、小説の一行一行に込めていたのだということを知り、又吉さんが書きたかったのは何なのか、日々の何気ない日常をおもしろおかしくだけではなく、きちんと伝えたかった切実な思いというものは何なのかという疑問がわいてきました。私も又吉さんのように衝撃を受ける本に出合ってみたいので、少しずつ本を読んでいきたいです。