第6回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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鹿児島純心女子中学・高等学校 中学3年 新納 莉子(にいろ・りこ)さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

消える老舗 後継者の確保が課題(南日本新聞2015年8月13日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

私は、夏休みの宿題で、少子高齢化に関連する記事を集め、まとめるというのをしており、今回選んだ記事も、後継者不足ということで、少子高齢化に関連していたためだ。この記事を読み、時代がどんどん変化し、昔と今の状況が変わることは、仕方のないことだと思うが、今、高齢者となり、昔の菓子や文化を守り続けている職人の気持ちを思うと、「無関心」ではいられないし、いたくない。まずは、若者世代である私たちの興味から、後継者不足の改善は始まるのではないか。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母は、少しでもこだわりのある昔ながらの店が残ることを願うと言っていた。その背景には、母の思い出があり、それは小さい頃から和菓子が大好きで、ひきでものなどでもらうとうれしかった母は、今、簡単に、割とどこでも手に入るコンビニスイーツが増え、少し寂しいそうだ。昔ながらの和菓子店などの良い所は、店によってそれぞれ味が違い、こだわりがあるからだそうだ。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

母と話し合った後、昔から引き継がれてきた物や思いが、その世代を生きた年齢層の人々にとって、私が思っていたより、深く、温かい存在だったのだということを感じた。確かに、今の時代は、割と簡単にコンビニなどでおいしいスイーツなどを手に入れることができる。しかし、私は、母が「自分の好きな和菓子店などにわざわざ行き、それを食べるのが幸せだった」と語るのを聞き、きっと、このような和菓子に対して一人一人きちんと思い入れのある物を食べる方が、おいしいし、心に満たされる幸せの量や、思い出の数が多いのではないかと感じた。そして、私は、昔ながらの店が減っていくとともに、深い思い出やこだわりのある人が減っていくのかと感じた。また、日本に温かみが無くなっていくような気がし、危機感を感じた。そんな世の中になるのを防ぐために、私たちの世代が、現代のスイーツや文化とともに、昔の文化や菓子にも興味を持つことが大切だ。