第6回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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(長野県)才教学園小学校 4年 河西 俊太朗(かさい・しゅんたろう)さん

意見を聞いた人:父

記事見出し

リニア初の工事契約/リニア工事禁止求め 大鹿の住民団体仮処分申し立て(信濃毎日新聞2015年8月28日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

僕は鉄道が大好きです。リニアモーターカーは高速で移動できる近未来の便利な乗り物です。人々の生活をより快適にしてくれるはずで、誰もが完成を待ち望んでいるものと思っていました。1面には本格工事に入ったということが大きく記事になっていた一方で、工事の禁止を申し立てた反対の人がいるという記事があり、対照的な内容が同じ紙上に乗っていたことと、問題点が残されていたことに、はっとさせられたからです。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

父は「世の中にはいろいろな意見を持つ人がいる。新しいものを作るときは、良いことも悪いことも出てくる。一つの価値観だけにとらわれずに視野を広げて、いろいろな点から考えなければいけない。この工事についても説明がされたかどうか食いちがっているが、みんながこれからも注意して見守っていく必要がある」と言っていました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

僕はこの記事を読んだり、父の話を聞いたりして、以前読んだ水俣病の話を思い出しました。人々の生活を豊かにするものを作るはずの工場からの排水が環境をこわし、人々の健康までうばってしまった話です。このリニアの工事でも、たくさんのトンネルを掘るために出る残土の置き場が決まっていない、工事車両の通行によって地元の人たちの生活にも影きょうが出ることが心配されています。僕個人としてはリニアモーターカーが走ることは大かんげいだが、JRにも解決すべき問題があるなどを広くみんなに知らせてほしいです。新聞などのメディアにもお願いしたいことは中立な立場で、リニアの計画から工事、完成、そして営業後の時間がたつのと並行して何が起きているのか、良いことも悪いこともみんなに伝えてほしいです。それによって、僕たちがどうしたらみんなが幸せになるのかを考える材料になるからです。