第6回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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熊本市立白川中学校 1年 窪田 絢水(くぼた・あやみ)さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

日本生まれの母子手帳 世界各地に浸透 妊婦と子を守る(熊本日日新聞2015年7月8日付夕刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

日本では当たり前に活用されている母子手帳が、海外には無かったことに驚き、その広がりに興味を持ったので、この記事を選びました。母親としての妊娠期間の様々な不安や迷いは世界共通であり、安全な出産・安心できる育児へのパスポートが、日本発の母子手帳システムなんだと初めて感じました。今後、より多くの国々で工夫し、普及・活用されることが、直接多くの命を守ることにつながるのだと思います。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

「母子手帳は、親子の絆を生む貴重な成長記録であり、母性を育む時間記録だと思う。それが広く海外の難民キャンプ等にまで普及しているのは、日本の周産期医療の水準が世界に安心を与えるレベルにある証明でもあり、出産による母の精神的・身体的な安定に貢献しているのではないか」と、母はうれしそうに言っていました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

この記事を読んで、母子手帳の必要性について改めて考えてみました。女性には、出産という大きな役割がありますが、その際のリスクを軽減させ、安心安全な育児を行う手助けになるのが母子手帳の良さです。私の母子手帳には、母が妊娠中の細かい記録のほか、出産時の様子もくわしく書かれていて、首にへそのおが巻きついた状態で大変だったと知り、無事生まれることのありがたさがよく分かりました。実際、困難な状況にあるシリア等の難民キャンプでも広く活用されているようで、女性たちのお守りの役目を果たしている気がします。また、各国それぞれに、より一層工夫が凝らされ、子供への愛情や子育ての感動が詰まった記録として、命のバトンが続いていく。乳幼児死亡率の低い日本は、医療技術も高く安心した子育てができる国ですが、そうでない国々へもっとこの母子手帳を浸透させることにより、多くの命が守られるのではないでしょうか。