第6回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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(徳島県)鳴門教育大学附属中学校 3年 川原 さくら(かわはら・さくら)さん
意見を聞いた人:兄
記事見出し
14年度新規就農109人(徳島新聞2015年8月12日付朝刊)
(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください
私がこの記事を選んだ理由は、昨年の職場体験学習で枝豆農家へ行ったことがきっかけで、農業に関する情報に興味を持つようになったからだ。見出しを見たときには少ないと感じた人数が、記事を読み進めると2012年度に次いで2番目に多い人数であるとわかり、驚いた。しかし、私の住む地域では農業を継ぐ若者が大変少なく、現在行っている農業をやめなければならない人々が増加している。この記事で示された対策が有効なのか、考えた。
(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください
兄は、「この記事にはお金のことが中心に書かれているが、就農者の数が安定していないのはお金によって解決すべき問題ではない。日本を発展させたものの中に農業があることを再認識させ、若者の農業に対するイメージをよりよくさせることが、就農者の数を安定させるために、最適ではないか」と、真剣に考えを述べていた。
(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください
私は、小・中・高の学校の生徒に対する農業関係の体験学習を、これまで以上に行うべきだと考えた。記事にも、農家を巡る見学ツアーを開いたと書いているが、就農希望者を対象に行われたものであった。そうではなく、学校の授業の一環として、生徒がその授業を受けることにより、将来は農業に関係する仕事に就きたいと考える若者が増えるはずだと思った。私がこのような考えをもったのには、一つの理由がある。それは、冒頭でも述べたように、昨年学校の授業の一環で枝豆農家を訪れ、体験学習をした際、私は将来、このようにやりがいがあり、笑顔の絶えない、まさに農業のような仕事をしたいと考えたからだ。自分の実体験を根拠とした、農業関係の体験学習をこれまで以上に増やすべきだという私の考えは、新規就農者数を増加させるとともに安定させ、かつ農業界に太く長い光をあてることができると思う。若者の農業に対するイメージがよりよくなる、と願っている。