第6回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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群馬県太田市立西中学校 3年 金子 遥香(かねこ・はるか)さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

「死ぬほどつらい子 図書館へ」(朝日新聞2015年8月27日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

私はまずこの見出しが心に残った。死ぬほどつらい子がなぜ図書館へなのか不思議に思えたからだ。司書のツイートはとてもあたたかい。「逃げ場所に図書館も思い出してね」と語りかける文が、とても印象的だった。夏休みが明けるこの時期、私もため息がでそうになる。思いつめるほど深刻ではないが、死にたいと思うくらいつらい子にとっては無理しなくていいよという言葉に救われるのだと思った。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母は「9月から学校へではなく図書館へ」という発想におどろいたと言っていた。9月1日は、一年で一番自殺が多い日だということは知っていた。だからこそ十分に配慮して見守る必要があるのだと言っていた。学校へ行くのが当たり前、行かなくてはならないと思いつめなくてもいいと伝えているメッセージだから共感できるそうだ。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

2学期がはじまるこの時期、子どもの自殺がとても多い。今年は8月25日に沼田の中学生が自殺をした。身近な場所で起こった事件で、「なぜ・・・」という気持ちだった。「あーぁ、もう始まっちゃう」と私も家でぐちを言っていた。「そうだね、夏休みもう少しほしいよね」と母も言っていた。私は少し気が楽になった。「そうだね」と言ってもらえたからだ。この記事にある司書のツイートもあたたかい。「図書館にいらっしゃい。一日いても誰も何も言わないよ」とある。学校に行きたくても行けない子がいる。死ぬほどつらいと思いつめている人がいる。そんな人にとっては、「学校ではない居場所があったら、それが逃げ」でもいいんだと思った。「また元気になって、学校に行こうと思える日がきたら行けばいい」。そんなメッセージを感じた。何か困ったことがある人に「いいんだよ」とそっと励ますことができるあたたかさを私ももちたいと思った。