第6回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

  1. NIEトップ
  2. NIE月間・いっしょに読もう!新聞コンクール
  3. 第6回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

さいたま市立植竹中学校 2年 松岡 夏希(まつおか・なつき)さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

母の分まで生きる(埼玉新聞2015年1月18日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

阪神大震災があったことはニュースなどで知っていましたが、震災は私が生まれる前に起きていて、本当の中身は知らなかったのでこの記事を選びました。この記事を読み、私が最初に感じたことは「母を亡くす悲しみはどんなに深く大きいだろう」ということです。突然地震が起き、一番身近で一番安心できて一番大好きな母を亡くす。私がもし奈津紀さんだったならあまりの悲しみに生きる希望も失っていたかもしれないと思いました。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

「幼い頃に大好きな母を失った奈津紀さんの深い悲しみが伝わり、母を求める気持ちを察すると涙がこみ上げてくる」と母は言っていました。また、若くして小さなわが子を残して命を落とさなければならなかった母親の心境を思うと胸がしめつけられる思い。その親子の悲しみを共有することが自分にできることだとも言っていました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

私は母との話し合いを通して、奈津紀さんや他の被災した方々の体験を自分のこととして考えられる「思いやり」が大切だと感じました。例えば東日本大震災では被災地で困っている方々に対するたくさんの支援物資が届いたことも「思いやり」があったからだと思います。思いやりをもつことで相手と気持ちがつながり、自分が何をするべきか、より深く考えることができます。また、被災した方々に当時の状況を伺ったりすることも気持ちを近づけることができると思います。よく「人と一緒に喜ぶと喜びは二倍に、悲しみは二分の一倍になる」といいますが、私たちが悲しみを半減させるため、笑顔にさせるためにも「一緒に」考えたり話しあったりすることが必要だと思います。まずは気持ちを想像し、自分から思いやりの手を差しのべ、さらにその人のために何ができるかを考え、行動できるような人になりたいと思いました。