第6回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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(岡山県)清心中学校・清心女子高等学校 中学1年 川井 里紗(かわい・りさ)さん

意見を聞いた人:父

記事見出し

こくさいこどもフォーラム岡山」高校生懸賞論文最優秀賞「感謝の心で」山陽新聞 2015年7月27日付朝刊

授賞理由

「私には5人の母がいます」。こう始まる高校生懸賞論文最優秀作が載った紙面に、岡山県の川井さんの目は止まった。川井さんは困難に負けず、この世に生を受けたことを喜び、そして今まで育ててくれた人たちへ感謝の心を持ち続けながら成長している受賞者ビラン・アンドレ君の姿に心打たれ、恵まれた環境にいる自分を見つめ直した。
川井さんの父親は、親と一緒に暮らせない子供が世界に大勢いることの重大性を再認識。自分たちにはどんな貢献ができるのか、親子で話し合いを深めた。川井さんは同時に、記事をきっかけに世界の恵まれない子供を支援する団体やプロジェクトを自ら調べ、将来参加してみたいという気持ちを持つに至った。
新聞が校種を超えて二人の若者をつないだ。川井さんは日ごろ新聞に親しんでいるからこそ様々なジャンルの記事に目が届き、アクティブな行動へと進むことができた。これは、NIEの成果のひとつとして高く評価された。

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

毎日読んでいる新聞記事の中で高校生懸賞論文の最優秀賞に輝いた「感謝の心で」は、私の心に強く響きました。アンドレさんが、自分を捨てた母親を恨みながらも、産んでくれなければ自分の存在がないこと、5人全ての母親に感謝し1分1秒を大切にしようとする気持ちに感動しました。わずか5年間で日本語の読み書きができるようになったことにも驚き、私も恵まれた環境の中で勉強できることに感謝し、努力しようと思いました。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

父は「アンドレ君は厳しい現実を受け止め、感謝の思いと日本の母の教えを胸に、1億5千万人の同境遇の子供たちにも思いをはせるまでに成長した。さらに故郷の子供たちが笑顔で夢に向かって頑張れるような環境づくりをも展望している。この問題の認識を新たにし、社会貢献として何ができるかと心を動かされた」と言っていました。

(3)話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

世界には、見捨てられた子供たちが約1億5千万人以上いると言われています。また、家族を支えるために学校に行かず働き手として仕事をさせられている子供や人身売買の犠牲となる子供が年間100万人から200万人と言われていることも知りました。私も現在、日々あたりまえのように幸せな生活がおくれていること、育ててくれている両親や家族にも感謝する一方で、世界の子供たちを支援する団体・プログラムを調べました。清心中学校で参加している「チャイルド・ファンド・ジャパン」の他に、恵まれない子供たちを支援する団体、国連児童基金(ユニセフ)や国連世界食糧計画(WFP)の学校給食プログラム等があることを知りました。私も将来はこういったプログラムに参加したいと思いました。また、アンドレさん同様に感謝の心を持って、日々過ごしていきたいです。そして、世界中の子供たちに夢と希望と愛のあふれる平和な日々がおとずれることを心から願っています。