第5回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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新潟大学教育学部附属新潟小学校 5年 加藤 央己(かとう・ひろき)さん
意見を聞いた人:母
(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください
今年は、群馬県の富岡製糸場が世界遺産になりました。カイコの糸が生糸やきれいな絹製品になって日本を支えていたと知っていましたが、うちわは紙でできているものだと思っていたので、カイコの糸でうちわができると書いてあって、とてもびっくりしたので、よく読みました。約30年前に思いついて商品にした、もと養蚕問屋の飯村さんのアイデアや努力に、すごいなあと感心しました。
(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください
母が小学生のとき、クラスでカイコを育てていて、親せきの家から桑の葉を分けてもらいカイコに届けていたそうです。カイコはモグモグとすごい勢いで食べるので、どうしても皆で協力して毎日新しい桑の葉を持って行く必要があったそうです。マユを作って成長したガが教室を飛んでいたことを思い出して話してくれました。
(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください
家族で白川郷へ行ったときに、養蚕のための部屋があったことを思い出しました。カイコは家ちくとして飼われていたので1頭、2頭と数えるそうです。まるで家族のように大切だったのかもしれません。糸を出したら3日も眠らず糸をはき続けるカイコの糸は1/100ミリの細さで、長さは1500メートルにもなり、角度を変えて上手に糸が張れるように手伝ってあげると、しっかりとしたものになるそうです。小さなカイコの仕事が美しいうちわに変わるのです。手間がかかる養蚕ですが、大切に育てたカイコの生糸で良い品を作る文化や伝統を守って伝えていくことは、とてもすばらしことだと思いました。ぼくも養蚕の大変さやありがたさに感謝しながら、自分が育てたカイコが作ったうちわで風を感じてみたくなりました。来年の夏休みは、ぼくも母のようにカイコを育て、うちわ作りに挑戦しようと決めました。今からとても楽しみにしています。