第5回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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(徳島県)鳴門教育大学附属中学校 2年 山根 綾華(やまね・あやか)さん

意見を聞いた人:母、祖母

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

大きく口を開けたハモの姿が私の目にとびこんできた。小松島漁協で職場体験をしてきた私にとって、同じ場所でハモの仕分け作業をしたことが懐かしかった。写真からハモのいきのよさを感じた。ハモは白身魚で繊細な味を楽しむことができるが初めて生きたハモを見たときは、鋭い歯と目の下まで裂けた口に驚いた。一緒に仕分け作業をした漁協の方はハモを一匹一匹丁寧にいけすの中に入れていく。私はその姿に、職人の熱い情熱を感じた。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

「全国にPRしていくためにも、まずは地域の人々にハモのおいしさをアピールするイベントがあったらいいね」と母が言っていた。また、祖母はハモの「かむ」という習性が、ハモの呼び名に由来していることに深く関心を寄せていた。そして、普段は湯引きした状態のハモを見ることが多いので凶暴そうなハモの様子に驚いていた。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

徳島産のハモは品質がよくうまみがあると評判だ。また、全国屈指の水揚げ量を誇り、1日平均1トンも水揚げされている。そんな徳島の名産をこれからも守り続けていくために、私は三つの提案をしたい。まず、「乱獲をしない」ということ。獲りすぎて絶滅したり、生態系が崩れた例は少なくない。人間の一時的なニーズを重視するだけではなく、海の環境を考えた漁をしていくことが必要だ。次に「海を大切にする」ということ。魚たちは美しい自然の中で生きている。人間が必要以上にその環境の中に手を加えてはいけないと思う。そして「もっとハモを多くの人々に味わってもらうためにPRすること・・・名付けて徳ハモPR大作戦!!」先日の新聞でもハモ料理が紹介されていたが、地元ならではの食べ方や調理方法のオススメワンポイントなどを広めていってはどうだろうか。県外客が多く訪れる阿波踊りシーズンにハモ料理の試食会を行ったりするのもPRの一つになりそうだ。