第5回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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(東京都)白百合学園中学校 1年 友添 日鶴(ともぞえ・ひづる)さん

意見を聞いた人:父

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

「なぜ窮地におちいっても笑うことができるのか」。私はこの記事を見たとき、真っ先に写真の中の選手たちの笑顔に目を引かれ、こんな疑問が浮かんだ。今年のチームの合言葉「必笑」。「必ず勝つ」ではなく、「必ず笑う」だ。この言葉には、どんなに苦しい状況の中でも笑えば前向きになれるという監督と選手たちの思いが込められている。きっと、最後まであきらめないという姿勢が甲子園への切符を手に入れる鍵となったのだろう。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

父は、「星稜高校は元ヤンキース松井秀喜の母校。松井もけがやスランプを笑顔で耐え、ワールドシリーズMVPの偉業を達成した。その後輩たちは8点リードされた9回裏でも笑顔だ。おそらく彼らは、つらいときでも結果をおそれず自分の力を出し切ろうとした。そのための笑顔だと思う」と言っていた。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

「笑えば前向きになれる」。監督のその思いは、選手たちに通じた。笑顔は、甲子園まで届いたのだ。9回裏、9点を入れないと甲子園には行けない。そんな苦境に立たされても、結果は考えずに自分たちの野球をしようという思いには、落ち着いていないとなれない。おそらく選手たちの落ち着きは、「必笑」が生んだものだろう。私は絶望的な状況におかれたとき、もうだめだと思ってしまう。しかし、絶望の中でも光を求め、最後まであきらめず笑顔でいる人にこそ頑張った分だけ結果がついてくるのだと思う。何事でも、全て爽やかに終わらせるためには、苦しみに耐え、自然と笑みを浮かべられるような状況を作り出すことが必要だ。「必笑」は「必照」や「必招」を呼ぶ。これからは、もっと物事を明るくとらえようと思う。もう無理だというとき、とりあえず笑ってみよう。そうすれば、きっと何かが変わると信じている。