第5回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

  1. NIEトップ
  2. NIE月間・いっしょに読もう!新聞コンクール
  3. 第5回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

沖縄アミークスインターナショナル 4年 古石 華子(こせき・はなこ)さん

意見を聞いた人:祖父

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

英語の宿題で、海の乱獲の問題を調べたとき、この記事を見つけた。今住んでいる沖縄は、全国の小学生を招待したいぐらい本当に海がきれいだ。貴重な生き物も多く生息している。禁漁になるほどウニが減っているとは想像できなかった。記事で驚いたのは、40年前と今とで、ウニの生産量が1/70に減少していることだ。餌の海藻も減っているのはなぜか。ウニは養殖できないのか。生産量を回復する取り組みのことも、もっと詳しく知りたくなった。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

40年前の沖縄の海の様子を、70歳の祖父に聞いた。「潮干狩りで大人の男性が一度に持てるウニは50個ぐらい。なのに海には、その何十倍もウニがいて、採っても採っても採りきれなかった。昔に比べ、今の沖縄の海は汚い。埋め立てや海に流れ込む赤土で、サンゴも減って、生き物が住みにくい。だからウニも減ったのではないか」

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

インターネットで調べると、ウニを成体まで養殖するのは、費用面で難しいと書かれていた。どうすれば海のウニを元の状況に戻せるか。記事にあった「沖縄県栽培漁業センター」で話を聞いた。センターでは、卵から体長3センチメートルほどになるまで、2~3か月育てて海に放流する活動を続けている。しかし、海が汚れて餌が減ったので成長しにくい上に、他の魚に食べられてしまうなど、生産量がなかなか回復できない。またびっくりしたのは、実はウニが減った原因の一つが「潮干狩り」だということだ。沖縄の伝統行事や普段の海遊びで、ウニを採り過ぎてしまったのだ。沖縄の人たちもほとんど気付いていない事実だと思う。そしてよく考えてみれば、餌が減るほど海を汚したのも人間だ。一度壊れた自然を元に戻すには、漁師さんや栽培漁業センターの人たちの努力だけでは足りない。私も周りの人たちと協力し「海を汚さない」「海の資源を採り過ぎない」等、できることから始めようと思う。