第5回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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津市立西郊中学校 3年   中村 真子(なかむら・まこ)

意見を聞いた人:母

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

以前テレビで臓器提供に関するニュースを見たことがきっかけで、この記事を選びました。記事を読み、妻の脳死という事実を受け入れ臓器提供に踏み込んだ五十嵐さんの決断とその姿に心打たれました。脳死は心臓死と違い、脳死判定を受けても心臓は動いています。なぜ五十嵐さんは短い時間の中で脳死を受け入れることができたのでしょうか。五十嵐さん家族の強い絆を感じることができました。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母は、もし自分の家族が脳死判定を受けた場合、臓器提供には困惑すると思う、と私と同じ意見でした。また、意思表示や話し合いがない場合の臓器提供は決断が難しすぎるのではないかと話し、普段から臓器提供についてそれぞれの意思を話し合うことの大切さを痛感した、と言っていました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

今回読んだ記事の中で「命の重み」というものを改めて感じました。臓器提供することで病気やけがで苦しんでいる人を助けられることはすばらしいことだと思います。しかし脳死の場合、そのためには臓器提供する人の命もささげなければなりません。そのことを考えると素直に臓器提供に賛成できない自分がいます。そう考えていたとき、母から「脳死判定を受けた人が臓器提供をしない場合、家族は心臓が止まるまで待たなければならない」という話を聞き、残された家族にとって、臓器提供は脳死という受け入れ難い死を前向きにとらえることができる一つの方法なのだと知りました。世の中には臓器提供を必要としている人もたくさんいます。今回の記事や話し合いの中で私の臓器提供に対するイメージは大きく変わりました。私たちはいつ、どこで、何が起こるのか知ることができません。だからこそ、面倒だと思わず普段から話し合いを行うことが大切なのではないのでしょうか。