第4回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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和歌山市立野崎西小学校 5年 田上 真大(たがみ・まひろ)さん

意見を聞いた人:母

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

「あれ?この木ってもしかして…。」ぼくは、記事の写真を見て、はっと思いました。そして、記事を読んでいくうちに、ぼくが思っていたとおり東日本大しん災の時に被害を受けた岩手県陸前高田市の名勝「高田松原」の約7万本の松のうち、たった一本津波にたえて生き残った松「奇せきの一本松」の写真だとわかりました。東日本大しん災の記おくを忘れないで…というメッセージを込めて一本松の一部を使ったビオラで演奏をされた皇太子さまのあたたかい心が感じられました。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母がこのコンサートは、「震災の記憶を忘れないで。」というこの楽器を作った中沢宗幸さん、皇后さま、皇太子さまの思いがつながって実現できたんだね、と言っていました。また震災で失うものはもちろんたくさんありましたが、お互いに助け合って人は生きているんだということや、人間同士の「絆」を感じることはできたのではないかと言っていました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

東日本大しん災から早くも2年がたちました。被災地では今も元の町に戻るように復こうに向かって進んでいます。ぼくたちも最初の頃は、震災や東北の人たちに対する思いが強かったけれど、時間がたつにつれどんどん記憶がうすくなってきています。

ぼくは以前、神戸の「人と防災未来センター」で、ボランティアとして働いている男の人が「あの震災の時は、多くの人たちに助けられたんだよ、本当にありがたかった。」と言われたことを思い出しました。また「今日は、君のように若い人に来てもらって色々、説明できて良かった。」ともおっしゃっていました。ぼくは、人と人とのつながりを大切にしている人だと思いました。改めて、今のぼくたちに何ができるのかを考えました。あたえられた命を大切にすること、震災のことを忘れないこと、防災意識を高めることではないかと考えました。この記事から、そういう気持ちがさらに強くなりました。