第4回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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新潟市立女池小学校 6年 佐藤 丞(さとう・じょう)さん

意見を聞いた人:母

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

この記事を選んだ理由は、ある写真がぼくの目に飛びこんできたからだ。カラーで載っていたその写真は、たくさんの人が電車を押している様子を写したものだった。何があったのか気になり、その記事を読むと、それは電車とホームにはさまれた女性を駅員と乗客が助けている写真だと分かった。ぼくの印象に残っていたその写真は、後日また新聞に載っていた。そして、その行動が世界で評判になっているというこの記事にぼくは驚いた。なぜなら日本では「人を助ける」という行動が当たり前だからだ。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母もこの記事には驚いていた。実は母も同じような経験があったからだ。母がはさまれたのは、ホームではなくドアだったが、そのまま発車しそうになる電車を止めようと、周囲にいた乗客が必死に駅員に向かって大声をあげ、発車を止めてくれたのだという。母は「もしあれが外国の電車だったら、周囲の人はただ眺めているだけだったのかと想像すると、むなしい気持ちになる。あの時助けてくれた人たちに改めて感謝したい。」と話していた。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

もし、ぼくがこの現場にいたら、きっとその輪に加わっていただろう。いや、日本人ならだれでもそうすると思う。しかし、なぜ外国人はそれをしないのだろうか。自分の目の前で一つの命が失われても、悔いは残らないのだろうか。これは、日本人と外国人の命に対する気持ちの違いにあるのだとぼくは思う。世界中の人々が日本人のように他人の命を大切にする気持ちを持てば、ただ眺めるだけのやじ馬見物もなくなるだろうし、さらには戦争のような争いまでもが消えるはずだ。ぼくは、この出来事が世界中で報道されたことを、本当にうれしく思う。これをきっかけに、外国人の命に対する気持ちが変わり、世界が平和になってくれることを期待している。そして、ぼくたち日本人はこの「人を助ける」という思いやりの心を、これからもずっと受け継いでいかなければならないと思う。