第4回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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千曲市立五加小学校 6年 清水 彩音(しみず・あやね)さん

意見を聞いた人:母

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

私は、戦争ほど悲惨なものはないと思いました。罪のない大勢の人たちが、突然命を奪われるのはとても辛く悲しいことです。“戦争”って一体何だったのだろうか。戦争を直接知る人が少なくなる中、戦争を知らない私たちは、その悲惨さや平和の大切さを正しく学ぶべきです。そして、真実を後世に伝え続けて行かなければ平和な未来はないと思います。今、東日本大震災での原発事故問題も抱える中、過去に学び時には批判の声もあげながら平和を願い、二度と同じ過ちを繰り返さないでほしいです。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母は、悲惨な真実に皆で向き合おうとする考えでした。日本のメディアは、国民にもっとありのままを伝えるべきです。本来なら津波で流される死者を映像で流して、被災地の死者と真っ正面から向き合うべきではないかと言っていました。私は、映像の中の死者を想像すると怖かったけど、この悲しみは皆が永遠に忘れてはいけないことだと思いました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

戦後68年、日本経済が急速に発展し物は豊富になったが、心の満たされない人が多い世の中です。戦争の悲惨な記憶をどう後世につなぐか問われ、震災が起きた今だからこそこの問いに真剣に耳を傾けるべきだと思います。母の意見に驚きましたが共感もできました。母は、7年前私の父が危篤で緊急処置がされる時、私と妹を立ち会わせました。意識がなくなった父に医師らは懸命に心臓マッサージを行いましたが、再び息を吹き返すことはありませんでした。私は、幼いながら父の死にゆくさまを自分の目で見て死を受け入れました。私は、平和な未来のためには過去と死から目を背けず真実を伝えるべきだと思いました。実像を伝えなければ、事故を小さく見せてしまい被災地の国民の命は守られないと思います。死への恐れがないから、あんな大惨事であっても再稼働問題や震災の記憶も薄れ始め人を平気で殺し傷つけ合う悲しい世の中になってしまいました。私は平和を願い消えない絆を語りついでいきたいです。