第4回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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椙山女学園高等学校 2年 丹羽 真里奈(にわ・まりな)さん

意見を聞いた人:祖母、祖父

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

私がこの記事を選んだ理由は、この記事の主となる広瀬ないるさんの「被爆三世だからって人に意見できるほど核のことを深く考えてこなかった」という言葉が印象に残ったからです。自分たちの世代は、祖父祖母が戦争を経験しています。しかし、自分たちが母・父になった時、おそらく経験者はほとんどいません。そんな中で経験もなく学ばず生きる人が増えていくのは再び戦争を起こすようなことを意味していると思います。広瀬さんのように自ら積極的に学ばなければいけないんだと思いました。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

私の祖母はこの新聞記事をきっかけに少し戦争の話をしてくれました。祖母は、「広島や長崎に原爆を落とし、日本中を焼け野原にしたアメリカだが、戦争はアメリカ人がたくさん来日し、チョコレートをもらい、憎むよりか、喜びが多くみられていた」と言っていました。叔父は「アメリカは、戦争を終わらせるというのを口実に原爆実験をした」と言っていました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

祖母の話では、戦後祖母がまだ小学生だった時に、アメリカ人と写真館で写真をとったそうです。戦争を経験している祖母の話はとても貴重でした。被爆者だけでなく、戦争したアメリカの兵士たちもどんどん亡くなっていきます。その後の未来にどう残していくのか、広瀬ないるさんのように、積極的に広めてゆくこと、国籍関係なく、世界からたくさんの命をうばう核兵器を少しでもなくすこと、そしてよく考えて話し合う、福島の方と交流すること。私たちにもできることがたくさんあるんだと分かりました。この記事で一つだけ疑問だったのは、広瀬さんが福島の子に寄り添おうと10通あまりの手紙を送ったが、学校側が原爆の被害と同一視されまいと思ったのか、生徒に見せなかったということです。驚きでした。理由はどうあれ、抱える不安や悲しみは同じ。それぞれの悲しみに寄りそうなんて、とても難しいなと思いました。なにも経験のない私が、福島の子を励ます。難しいことだけれど、自分にできることを今始めたいです。