第4回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
- NIEトップ
- NIE月間・いっしょに読もう!新聞コンクール
- 第4回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
岩手県立不来方高等学校 2年 立川目 佳子(たちかわめ・かこ)さん
意見を聞いた人:友人
(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください
新聞を1枚1枚目を通していたときに、普段目にしない「同性婚」という単語が見えて、めくる手が止まった。生物学的に考えると、男女で結婚するのが一般的とされているが、そんな中でなぜ同性婚というものが生まれ、認められていくのか、という疑問が浮かび、この記事が気になり、選んだ。読んで気づいたのは、長期にわたり同性婚について賛否両論が渦巻いていたということだ。もしかしたら、これは、私のような疑問を持った人たちが、同性婚を否定し続け、長年同性婚は認められなかったのかもしれない。私の疑問はただの偏見だったことに気づいた。
(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください
友人は、同性婚を認めるべきと言っていた。友人に詳しく聞いてみると、愛には色々な形があり、大切な人がいるのに同性であるがゆえに否定されるのは不平等だ、ということだった。友人は同性婚の特集をテレビで見たらしく、同性婚の認められていない日本では、同性のカップルは養子縁組を行い家族になることが多いと知り、同性愛についての元々持っていた意見を改め、そう考えるようになったらしい。
(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください
友人の意見から考えると、私は記事を読むまで同性婚を否定していたのかもしれない。私は同性婚の利点や欠点を考えていたが、それの以前に人権について考えるべきだった。日本では、まだ同性婚は認められていない。さらに、同性愛が違法で、死刑にまで及ぶ国もある。しかし、アメリカが同性婚を認める方向の憲法判断を下したということで、きっと日本を含めた他の国でも同性婚に対する意見や憲法は、見直され始めるだろう。国が変わり始めれば、同性婚についてなやみ、苦しむ人は減って、差別も減ると思う。私は新聞を読み、記事に目を通したことで、私が偏見を持っていて、同性愛者を無意識に否定していたことに気づいて、考え方を改めることができた。私のように、新聞を読んで同性婚についての意見を考え直してくれる人が増えてほしい。本当の平等な社会への一歩はここからだと思う。