第4回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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宮崎県立宮崎西高等学校附属中学校 3年 青海 匡郁(せいかい・まさふみ)さん

意見を聞いた人:母

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

タイトルを見て驚愕(きょうがく)した。睡眠中しか見ることのできない、自分だけが理解できる「夢」、それを他人が解読してしまうとは……。夢にはもちろん良い夢も悪い夢もある。しかしそのどれをとっても、自分の想像や願望、そして過去の経験が影響してくる。夢の中の自分が自分に何かを伝えてくれたりすることも多々あった。はたして夢を機械で読みとれるようになると、どんなことが起こるのだろう。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母の意見は、「これはまだ途中の段階だね。介護職に就いている私なら、夢ではなくて、例えば言語障害のある人などの意思を読み取れるようになると便利だと思う。」ということだった。また、「私と男性アイドルが結婚する夢をその機械が見せてくれると面白いのにね。」と、少し冗談めいたことも考えたらしく、話し合いの場を和ませた。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

母の言う通り、夢を解読するだけならば、娯楽など使える用途は限定される。しかし、もしこの技術を母がはじめに言ったように医療・福祉用途に充てると、その必要性はとても高くなるだろう。悪夢に悩むことも無くなりそうだ。ところが、この技術を悪用すると、他人の夢をのぞき見することもできる。誰しも、人に言いたくない夢、自分の中にしまっておきたいロマンチックな夢も見るため、倫理面の問題としていかがなものか。まだまだ駆け出しの技術で、的中率も7割と低い。これから研究が進むとともに、新しい使い方なども発見されるだろう。携帯電話もそのように普及していった。夢のある技術なので、楽しみとして自分の見たい夢を見たり、医療・福祉用として言語障害がある方のハードルを取り除く、という二つの願いをかなえてほしい。「夢を解読する」という技術に僕は夢を見た。