第4回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
- NIEトップ
- NIE月間・いっしょに読もう!新聞コンクール
- 第4回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
愛知県碧南市立大浜小学校 5年 馬場 彩月(ばば・あづき)さん
意見を聞いた人:母
(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください
同じ市で今度私たちが行く南中学校を卒業した菊本大珠さんについて、書かれていたので気になって選びました。大珠さんはスポーツ少年だったそうです。写真を見ると、イチロー選手からメダルをかけてもらい笑顔であふれています。大珠さんは自分の死を見つめ、つらい中もおだやかな終末期を送り感謝の言葉をのこしていました。余命告知をされ、死を目の前にしても感謝の言葉をわすれない大珠さんの大きな心を感じました。
(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください
母は、子どもに余命告知をすることは、その子どもの年れい性格によると思うから賛成でも反対でもないと言っていました。告知をすることで、残された時間を大切にすごせるかもしれない、でも体のつらさは代わってあげられないけれど告知をしないことでせい神的なつらさは少しでも親が代わってあげられるのではないかとのことでした。
(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください
私は、子どもでも余命告知は賛成です。なぜなら、残された時間にやりたいことをやって前を向いて生きていきたいからです。おいしいものを食べて、好きなところに行きたい。私がやりたいことを考えたらこんなことでした。でも、本当に死を目の前にした大珠さんにとって残された時間は友達といっしょにすごしたいという思いでいっぱいでした。特別なことではなく、私たちが当たり前にすごしている毎日が本当はとても大切なことだと教えてもらった気がします。話し合っていた時、お母さんに自分だったら本当に告知をしてほしい。「あと少ししか生きられないんだよ。」と言われ、私はこわいと思いました。生きていることが当たり前で今、「死」というものをあまり考えたことがなかったから真けんに聞かれると不安になりました。元気に生活できている私が、そのくらいの言葉で不安になるのです。それが16才とはいえ、体がつらく、友達からも切りはなされた大珠さんがいったいどんな思いで余命告知を聞いていたのかと思います。最期まで感謝の気持ちをわすれなかった大珠さんを知ることができてよかったです。