第3回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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神奈川県立有馬高等学校 1年 瀧澤 泰眞(たきざわ・ひろまさ)さん

意見を聞いた人:父

(1)この記事を選んだ理由を書いてください

僕がこの記事を選んだ理由は、日本人記者が海外の戦争に巻き込まれていると知って、この記事に目を通し、戦争の悲惨さを伝えようとしている人が被害者になっているなんて、自分としてとても悲しい出来事だと思い、よりいっそう戦争をなくす意識を高めるためにこの記事にしました。

(2)記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

この記事に出されている日本人記者、山本美香さんは、今まで多くの戦争を見て、戦争によって生まれた悲しい現実と向き合い、ジャーナリストとして報道してきました。ただ報道するだけではなく、戦争の犠牲となった弱い立場の人たちの声に親身になって耳を傾ける、心から戦争をなくそうと意識している強い人だと僕は思いました。

(3)家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

この人のやっていることは、ジャーナリストとして強い使命感を持った、たいへん立派な仕事である。やはり戦争の現状というのは報道者が一番よく知っていることであり、その人が伝えない限り、私たちはこのような現状を知ることもない。だから、こういうことに命を懸けて取材し続ける山本さんたちを、日本人としてとても立派だと感じた。山本さんもこの戦争に巻き込まれたのは大変悲しいが、その情報と訴えが少しでも戦争撲滅につながればいいと思う。

(4)話し合った後のあなたの意見や提案を書いてください

僕は家族からの意見を聞き、そして山本さんがどれだけ危険なことをしてきたのか、改めて強く感じました。確かに、この人のような、戦地に足を踏み入れて危険を冒してまで現場を見て、つらく悲しい現状を報道してくれる人がいなければ、僕たちはこのような戦争がまだ続いていることも、それによって多くの人々が被害を受けてとても苦しい状況にあっていることすら知ることもなかったでしょう。こうして戦争の実態を調査して報道してくれる人がいるからこそ、僕たちは戦争について深刻に考え、いろいろな意見を言うことができます。山本さんたちジャーナリストは、次々と戦争に巻き込まれていきました。僕は、こうして苦しんでいる人たちを必死に伝える人が、また一つの犠牲者になっているのをだまって見ていられません。山本さんたちが今まで伝えてくれたことを決して無駄にしたくありません。そのためにも、今起こっている事態を解決する案をもう一度話し合う必要があります。戦争は無意味な上に、なかなかなくならないもので、なくすには相当時間がかかると思います。しかし、世界に戦争がなくなるその時、山本さんたちの思いはきっと報われると思います。