第3回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

  1. NIEトップ
  2. NIE月間・いっしょに読もう!新聞コンクール
  3. 第3回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

東京学芸大学附属小金井中学校 2年 増川 理恵(ますかわ・りえ)さん

意見を聞いた人:母

(1)この記事を選んだ理由を書いてください

ネットは身近な存在だ。私も調べものでよくネットを利用する。この記事を読んで、ネットへの意識が変わった。ネットの短所を埋めるような使い方をしなければいけないと、私自身考えさせられたものであったから、これを選んだ。

(2)記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

ネットワークはつながりだ。しかし、だからといってある特定のもののためだけに使っていれば視野はせまいままだ。好みを先読みする検索サービスの充実とあったが、それはこの視野のせまさを助長しているようなものだ。自分から多様な情報を引き出そうとすると難しいので、企業が誘導するような形になれば良いと思う。

(3)家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母はこの記事に共感できると言った。ネットワークの進化ははやく、人はそれについていけていない。ネットの空気に流されないよう、また情報をうのみにしないよう、ひと呼吸おいて行動することの大切さを改めて感じたという。デマ拡散防止の研究が進められているが、それ以前に自分で内容を吟味する必要があると話していた。

(4)話し合った後のあなたの意見や提案を書いてください

私は、ネットは自分の主張がもてないとされる今の時代の特徴を後押ししてしまう可能性があると思う。多くの人の意見に流され意見を合わせてしまうことは私でもある。しかしネットの場合は事実がふくれあがり、それがその場では「正しいもの」とされてしまう。これは今のいじめ問題にもつながる部分があると思う。今のいじめにはネットという恐ろしい武器がある。そこではネットの中で悪いとされる者が中傷されてしまう。悪い者を悪いと責める、それが自分が安全地帯にいるための方法。いじめとはそのようなものだと私は思う。

人の意見に流される、今の社会の現状を、ネットを通して感じることができた。自分とネットの情報を客観視し、常に考えること、それを心がけていきたいと思った。