第3回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

  1. NIEトップ
  2. NIE月間・いっしょに読もう!新聞コンクール
  3. 第3回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

島根県立横田高等学校 1年 田中 麻貴(たなか・まき)さん

意見を聞いた人:母

(1)この記事を選んだ理由を書いてください

日本の4大公害の一つである水俣病についての記事で、小学・中学と公害問題について学習してきましたが、実際にこの水俣病という問題に携わった方の話などは読んだことがなく、実際に体験した方の話を読み、もっと詳しく知りたいと思ったのでこの記事にしました。

(2)記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

水俣病の関係者に対しての差別で、“家に火をつけられた”、“死ねとだけ書かれた手紙が届いた”といった、差別の域を超えた犯罪のようなことが毎日行われていたことに、驚きと怒りを感じました。昔からのこういった差別が、今問題になっている、“いじめ問題”とつながっているのではないかと感じました。

(3)家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

水俣病を公害だと認めさせるまでには、大変な道のりがあったことが分かりました。この川本輝夫さん方の活動は、周りからの非難が相次ぎ、子どもたちはバットを抱えて寝ないといけないといった状況の中、活動を続け、水俣病の公害認定を勝ちとられました。人間の不当に対しての戦いが新しい時代を切り開き、平等な生活が保障されていくのだと思います。

(4)話し合った後のあなたの意見や提案を書いてください

水俣病は、チッソが海に流した廃液の中にいた魚などを食べて引き起こされた病気であり、決してうつるものではないですが、当時、原因が分からない頃はたくさんの差別がありました。こういった中で川本さんの公害認定への活動は本当に素晴らしいと思います。公害認定に向けての活動中に川本さん自身にもたくさんの嫌がらせがあったのにもかかわらず、それに負けなかった川本さんのおかげで、今の水俣病の関係者の方の生活があるのだと思います。しかし“差別”というものはそう簡単になくなるものではありませんが、それを少なくするために私たちにできることは、水俣病についての正しい情報を知ることや、水俣病について正しい情報を広げていくことがあるのではないかと思いました。この記事の見出しにもあるように、“水俣病を語り継ぐ”ということが、これから私たちにできる一番大切なことだと思いました。公害の恐ろしさ、悲惨さが、記事を読んで改めて分かり、さらに深く知ることができました。