第3回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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世田谷区立緑丘中学校 1年 浅田 早貴(あさだ・さき)さん

意見を聞いた人:母

(1)この記事を選んだ理由を書いてください

記事の写真が目にとまり、細い川の右と左側で景色が違っているのが気になりました。読んでみると福島県の水田の写真で、川の右と左側では市が違い、左側だけ今年の米作りを制限されていることがわかりました。線引きに疑問を持ったので、この記事を選びました。

(2)記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

震災以来、放射性セシウムがいろいろなところで検出され問題になっています。この記事のように川の右と左側で放射能の数値が違うとは思えないのに、自治体の区切りで米の作付けができないのはおかしいと思いました。農家の方も気の毒だと思います。出荷の際に全て検査すればよいのではないかと思いました。

(3)家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

放射能は目に見えないものなので難しい問題ではある。セシウムの量は必ずしも原発の近くだから高濃度というわけでもなく、天候などにより、思わぬ場所でホットスポットと呼ばれる場所ができている。食品の放射線量は、やはり一番気になるので、自治体の境で生産の線引きをするよりも、しっかりとした放射線検査の後、流通させたらよいのではないか。

(4)話し合った後のあなたの意見や提案を書いてください

川の左側の土地は除染して耕されているのに、山あいで作った農家1戸の米から基準値を超える放射性セシウムが検出されたということで、その地区の68戸の農家が米作りを制限されたのは、やはりかわいそうだと思います。母と話したように、原発から遠く離れた地域で栽培された農作物にも、もしかしたら高濃度の放射性物質が検出されるかもしれません。私たち消費者は今まで報道されたイメージなどで東北の農作物を敬遠しがちですが、検査済みのシールなどが貼ってあると安心して購入できます。私の希望は、市場に流通させる前に、全国の農作物の厳しい検査をしてほしいということです。そして、出荷できない農家が出たら、しっかりとした補償をしてもらいたいです。