第3回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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愛南町立家串小学校 6年 黒田 千乃(くろだ・ゆきの)さん

意見を聞いた人:母

(1)この記事を選んだ理由を書いてください

わたしは理科の授業で「体のつくりとはたらき」を学習しました。わたしたちの体にはどんな臓器があり、どんなはたらきをしているか知りました。新聞に6さい未満の男の子の臓器を移植する記事を見つけました。家族の思いや命の大切さを考えたくて、この記事を選びました。

(2)記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

6さい未満の自分の子どもが脳死判定を受け、他の子どもに臓器を移植するという決断は、親にとってどんなにつらい決断だっただろうと思います。記事には、「息子が誰かのからだの一部になって長く生きてくれるのではないか。」という言葉がありました。手術が成功して、男の子の臓器を移植した子どもたちが元気になることを祈りたいです。

(3)家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母は、この男の子の親の心を思うと胸が痛くなるそうです。たとえ脳死状態であろうと自分の子どもはやっぱり生きていてほしいと思うだろうし、でも臓器を提供すると助かる子どもがいるかもしれないと思うと心がゆれるだろうし、相当の心のかっとうがあったはずだと言っています。その決断をしたことに対して尊敬するそうです。

(4)話し合った後のあなたの意見や提案を書いてください

理科の授業で、人の体の臓器について勉強したばかりでした。臓器にはいろいろな役割があり、体の中でわたしたちの命を支えています。その臓器を移植できるということを初めて知りました。人間はこんなこともできるのだとおどろきました。臓器を提供すると決めた親は立派だと思います。そして、「息子が誰かのからだの一部になって長く生きてくれるのではないか。このようなことを成しとげる息子を誇りに思っています。」のコメントから、とても子どもを愛しているのだと思いました。臓器をもらう方は感謝の思いでいっぱいなんだろうし、命を大切にして充実した人生を送るだろうと思います。臓器移植にはいろいろな意見があるそうです。脳死状態が自分だったら、自分の子どもだったら、臓器移植で助かる命が自分だったら、自分の子どもだったら、立場によってそれぞれの思いがあるでしょう。今のわたしにできることは、命を大切にし、一生懸命生きていくことです。