第3回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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大垣市立北中学校 3年 林 優花(はやし・ゆうか)さん

意見を聞いた人:母

(1)この記事を選んだ理由を書いてください

この日本で、本当におこなわれてきたことなのか。信じられなくて、何度も読み返しました。ハンセン病は、治る病気。伝染病ではありません。にもかかわらず、何十年も隔離され続けてきたそうです。なぜそんなことになったのか、よく考えてみたくてこの記事を選びました。

(2)記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

ユダヤ人に対する迫害の歴史を学んだ時、平和な日本に暮らせることに感謝していました。ところが、この記事を読み、隔離されたハンセン病の方の中には、今もなお、隔離施設であった療養所に住んでいる人がいることを知りました。平和だと思いこみ、知らなかったことをはずかしく、申し訳なく思いました。そして、もっと知りたいと思いました。

(3)家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

誰でも、伝染病だとしたら、隔離されてしまうのは、仕方のないことかもしれない。でも、ハンセン病の方たちに対する差別や偏見は、真実を知らないことから生まれた。これは、今、福島の原発事故で被害にあわれた方たちに対しても、同じである。私たちは、真実を知り、同じ過ちを繰り返さないようにしなければならないねと母が話してくれました。

(4)話し合った後のあなたの意見や提案を書いてください

この記事で語ってくれたハンセン病患者の女性が、死にたいと何度も思ったが、この病気の歴史を忘れてもらいたくないとの思いで生きていると最後に伝えていました。そのおかげで、私はこの真実を知ることができました。その真実は、とても悲しい事実なのですが、同じ過ちを繰り返さないためには、知らなければならないことだったと思います。以前弟が新型インフルエンザ肺炎にかかった時、健康であった私まで、一週間ほど、休まなければなりませんでした。その程度のことでも、友達にうつりたくないから、という表情をされるのがつらかったことを覚えています。今私たちは、原発事故をはじめ多くの問題をかかえています。人に流されるのではなく、真実を知る努力をしていきたいと思います。