第3回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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福井大学教育地域科学部附属小学校 6年 手賀 梨々子(てが・りりこ)さん

意見を聞いた人:祖母

(1)この記事を選んだ理由を書いてください

自分と同じ小学生が、コウノトリの観察をスタートさせたことで、本の中などで、幸福や赤ちゃんを運んでくれる存在としか思っていなかったコウノトリが、急に現実的な存在に感じられ、観察できる環境があることに驚いたから。

(2)記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

コウノトリの飼育ケージから300メートルも離れた学校から双眼鏡で観察を行っていることから、コウノトリを大切に見守っている様子が伝わった。また、41年前にも同校の児童が観察を続けたそうだが、そうした先輩たちの思いが引き継がれている歴史を感じ、地域の人々が世代を越えて、守り、活動していることに感動した。

(3)家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

 旧今立町(現越前市)出身の祖母から話を聞くことができた。何と、祖母が子どもの頃には、田んぼにコウノトリがいるのをよく見かけたそうだ。100年も前ではなく、数十年前にはコウノトリが、ごく普通に人間と共生していたらしい。いつの間にか野生のコウノトリが姿を消した。私たちは、このことによって、失われた自然に気づかなければいけないと思った。

(4)話し合った後のあなたの意見や提案を書いてください

私は、自分と同じ小学生が国の天然記念物コウノトリの観察ができることは、うらやましい環境での貴重な体験だと感じたが、一日8回の観察には、一人一人が責任感をもって取り組む姿勢が必要だと思った。この記事に注目してから、コウノトリに関するさまざまな記事に興味がわいた。無農薬米コウノトリ農法、コウノトリ舞う里づくり大作戦の越前市の取り組み、他県の情報など。コウノトリの存在が軸となって、世代を越えた地域の人々の活動につながっている様子が感じられた。私たちにもお米を購入することで活動を支えられる方法がある。それぞれが活動を継続することが、コウノトリと共生できる環境に大切だとわかった。コウノトリは、まさに地域の宝物だと思う。