第3回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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石川県立金沢泉丘高等学校通信制課程 1年 林 歩美(はやし・あゆみ)さん
意見を聞いた人:父
(1)この記事を選んだ理由を書いてください
顔のあざなど「見た目」の症状に悩む人は、全国で少なくとも100万人に上り、就職での差別などストレスにさらされていることに衝撃を受けました。そして、この問題に対する社会の関心の低さについて問題提起しようと思ったからです。
(2)記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください
私は就職活動で差別したり、好奇の目で見ることをなくすべきだと思いました。そこで、この問題を解決するため、ストレスに苦しむ当事者の皆さんが積極的にシンポジウムなどに参加し、社会の関心を高め、偏見や差別によるストレスにさらされない生活が実感できる社会に変えていくきっかけを作ってほしいと思いました。
(3)家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください
父は、見た目の症状に悩まず前向きに生きようとする人たちを差別や好奇の目で見、ストレスを感じさせるのは失礼なことであり、自分が逆の立場だったらどう接してほしいかを考えれば絶対してはいけないと思う一方、父が企業の人事担当者だったら接客の少ない部門に配属するなど、今の考えを貫けないかもしれないとのことでした。
(4)話し合った後のあなたの意見や提案を書いてください
父の後段の意見を聞いて非常に残念でした。人柄、知識などで配属基準を満たしていれば、接客部門へも積極的に配属すべきだと思います。
たとえ、差別の度合いが小さくても差別は差別であり、見た目問題を抱える人たちを対等な立場で評価することが、この問題を解決する糸口だと思います。また、何よりもサービスを受ける私たちが見た目問題を意識することなく、自然に受け入れる社会に変えるべきだと思います。
そのためには、見た目を悩みと思わないで、シンポジウムなどに積極的に参加する当事者が増えていくように当事者団体が働きかけを進めることです。また、見た目に症状がある当事者の多くは機能的な障害がなく、公的な支援がありません。そこで、教育機関、医療機関、行政、メディア、一般サポーターや海外の団体などと広くネットワークをつなぎ、当事者を総合的に支援する体制づくりを進めることの2点が私の提案であり、何よりも当事者のみなさんの前向きな気持ちが大切だと思います。