第3回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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武蔵村山市立第五中学校 2年 前川 弥優(まえかわ・みゆ)さん

意見を聞いた人:父

(1)この記事を選んだ理由を書いてください

私は夏休み前に、四大公害病を授業で習いました。水俣病は、大量の水銀を含む廃液が、工場から海へ捨てられ、そこでとれた魚類を食べたことで発生しました。何年かたった今、この水俣病が大きくとりあげられていて、まだ問題があるのかなと思い、これを選びました。

(2)記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

この記事に載っている「水俣病の歴史」という年表を見て、約55年ほど水俣病のことが問題になっていることを知りました。被害者の人たちは、約55年間も闘っているんだと思い、かわいそうだなと思いました。国も、被害者に対して納得いく説明と対策をするべきだと思いました。これからも救済を続けて、被害者を救ってほしいなと思います。

(3)家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

父から聞くと、「公害により被害者となった方々を救済するのは国として当たり前の責任であり、また、患者認定の基準を高く設定して多くの被害者が救済されていない現状は、国の責任逃れにすぎないと思う。そして救済策を締め切って、過去の出来事としようとしている国の態度は絶対に許されるべきではない。」と言っていました。

(4)話し合った後のあなたの意見や提案を書いてください

この記事をきっかけに、両親と水俣病について話をしました。やはり、国が責任を果たすべきだ、と言っていました。私も同じ意見でした。私が熱を出して何日か寝こんだ時、体が重く感じ、思い通りに動けなくてとてもつらいです。熱が出た時は安静にしていれば治りますが、水俣病にかかった被害者の人たちは、ずっと病に苦しめられてきているのです。健康はとても大事なことだと思います。それをうばわれた被害者の人たちのことを、国はもっと重く受けとめるべきです。国はすべての被害者に納得のいく説明をして、一日も早く救済をし、この問題を解決してほしいと思います。今後は、二度とこのようなことが起きない世の中であってほしいと思いました。