第3回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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京都教育大学附属京都小中学校 2年 廣田 藍里(ひろた・あいり)さん

意見を聞いた人:父、母

(1)この記事を選んだ理由を書いてください

街中のあちこちで、公衆電話が1台、また1台と姿を消している。携帯電話の普及により、利用者が少なく、必要性がなくなったからとのことだ。だが、震災後、また復活させようという声が聞こえ出した。震災にもつなげ、公衆電話の「役割」と「必要性」を考えたいと思った。

(2)記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

数年前から、見慣れた通学路や近所にあった公衆電話が、いつしか跡形もなくなっていた。私はまだ携帯電話を持っていない。必要性を感じないからだ。しかし、私の周りは、ほぼと言っていいほど持っている。ならば、私以上の世代では持つのが当たり前なのだろう。こんな世の中だから、公衆電話が消えていっても、全てがなくなっても不思議ではない。

(3)家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

私は父、母に話を聞いてみた。両親が学生の頃は、携帯電話はなかった。でも、少しも不便は感じなかったらしい。そして社会人で持つようになっても、出先で電源が切れたり、持ち忘れても、公衆電話がどこにでもあったので、それほど心配しなかった。だけれど、今ではちゃんと持っているか、充電してあるか、常に頭の中にあるようだ。

(4)話し合った後のあなたの意見や提案を書いてください

友達と遠くへ遊びに行った時。電車でトラブルがあり、30分遅れてきた。母との約束時間に間に合わないため、公衆電話を探した。しかし、いくら探しても見つからず、結局母に心配をかけてしまった。“携帯電話がなくて不便だな”とその時強く思った。最近、子どもの被害が多く、学校や地域でよく話し合いがされている。マナーだけでなく、いつから持たせ、どういう使い方をさせるのかといった内容だ。しかし、その前に、持たなくて良い環境を整えることが先決ではないだろうか。一つは設置である。昔、公衆電話の中に所在地が書いてあり、緊急時や場所を知る時に助かったそうだ。そういう通話以前の面でも役立っていた。また、昨年の震災では、携帯電話は全く意味がなかったらしい。それに比べ、公衆電話は災害時に通話が優先され、それでたくさんの人が助かったらしい。そう考えると公衆電話は、この世の中に必要ではないか。ぜひとも昔のように、また公衆電話が復活することを私は願っている。