第3回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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熊谷市立熊谷東小学校 6年 納見 真永(のうみ・まえい)さん

意見を聞いた人:母

(1)この記事を選んだ理由を書いてください

東京タワーの展望台の高さが、目に焼きついていつまでもはなれない私。その東京タワーを見下ろす、世界一の高さをほこる電波とう、634メートルをほこるスカイツリーの記事。読まずにはいられない。

(2)記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

あのツリーも「世界一」だと、大見出しにあれば、それにひってきするツリーが他にもあるのだと、思って疑わなかった。しかし、そのツリーはあの津波の時にテレビでみた、記おくに新しい気高い一本松だった。7万本もの松が流され、たった一本ふんばって残ったその松の生命力にただただ、だつぼうするばかりだ。

(3)家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母の世代では、夜空をカラフルにツートンで彩る東京タワーは、ただ高いだけのとうでなく時代を彩るメッセージツリーであった。サッカー開さいには白と青。乳がんのぼくめつには白とピンク。しかしそんな東京タワーに勝る、多くの命とひきかえに、強れつなメッセージを放ち、りんと立つ一本松。希望の光が見えてくる。

(4)話し合った後のあなたの意見や提案を書いてください

「とうは、高いがゆえに貴いのではなく、上にのびるがゆえに、見上げさせ背すじを伸ばさせるがゆえに貴いのである。」私の心にズッシリとひびいた言葉だった。先日、この記事をふまえてスカイツリーをながめてきた。ま天ろうのようなその高さに下からながめた足は、すくんだ。遠くはなれた、この展望台から、あの海岸にひっそりたたずむ一本松が見えたような気がした。大勢の命のたましいとひきかえに、一本松の松かさから採取されたその種子は、かならずやまたこの海岸を彩り、再び命の芽を咲かせ、忘れてはならない人々の記おくとして、後世代にわたりメッセージをおくり続けるのであろう。今、この深いいのりを遠い空から願わずには、いられない。