第2回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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京都府京都教育大学附属京都小中学校 7年(中1) 西田 有希さん
意見を聞いた人:母
(1)この記事を選んだ理由を書いてください
まず、「お巡りさんに10年分感謝」という見出しにひかれました。そして、小学校という安全な場で大変な事件が起きていたことを知りました。その事件によって、小学2年生でつらい思いをし、高校3年生になった男児が事件と向き合えたことに感動し、選びました。
(2)記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください
普通の生活をしている中で、そのような事件が目の前で起きると混乱すると思います。しかし、警察官の方が恐くてふるえている子どもたちをパトカーに乗せてあげたり制帽をかぶらせてあげたことで、子どもたちは安心し、事件の後も健康に過ごせたのだと思います。思い出したくない事件だと思いますが、警察官の方のおかげで10年たった今、やっとこの事件と向き合い、深く考えることができ、良かったと思います。
(3)家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください
楽しく安全であるはずの学校で起こった惨事。自分にも子どもがおり、その時は亡くなった8人の児童とそのご両親の無念さを思って、本当につらく、どうしてこんな事件が起こったのかと、やり場のない憤りを感じました。しかし、この記事を読んで、つらく苦しかったのは亡くなった児童だけではなく、心に傷を負った児童も同じように苦しい思いをしてきたのだということを知りました。警察の方を訪ねることで、心の整理ができ、そして一歩前進されることをうれしく思います。
(4)話し合った後のあなたの意見や提案を書いてください
3月11日に起こった東日本大震災では一瞬にして、多くの人の命や日常生活が奪われました。池田小の事件とはかけ離れているように思いますが、どちらも普通に生活しているところに突然おそった悲劇という点では同じです。それまで、いつもと同じように食事し、遊び、勉強し、普通のことを普通にして生活していたのに、突然その生活がなくなってしまうのです。
私は改めて普通に生活できることの大切さや、ありがたさを感じる必要があると思います。
この犯人はすでに死刑となっています。どうしてこの事件が起きたのかは、わからないままです。命はたった一つです。どの命も大切で、なくなっても良い命はありませ ん。この犯人の命も本当は大切な命だったのです。
私たちにできることは普通の生活が送れることに感謝し、一人一人が命を大切にすること、もう二度とこのような事件が起こらない強い社会をどうしたら作っていけるかを考えていくことだと思います。