第2回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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鹿児島県立大島高等学校 2 年 角田 直子さん

意見を聞いた人:父

(1)この記事を選んだ理由を書いてください

8月15日といえば、日本にとって忘れることのできない終戦記念日である。私たちは、もちろんのこと実際に戦争を体験したことはない。この記事の見出しにある「戦争体験若い世代に」を見て、この記事を読み、そのことについて思ったことや考えたことをコンクールを通して述べたいと思ったからである。

(2)記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

戦前の『お国のためが国民の義務』という教えを受け、自ら徴兵志願した平さん。今の日本では考えることのできない教えだろう。若くして実際の戦場で多くの「死」に直面した。平さんが志願兵として出兵したのは17歳。ちょうど私たち、高校2年生のころだ。今の私たちにそのような決断はできるのであろうか。きっとできないだろう。戦争について恐怖しかなく、現在、こんなに豊かな生活を送っているからだと私は思う。

(3)家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

父も私と同様、戦争を体験していない世代である。こういう戦争を実体験した方から、話を聞くことは本当に必要なことだ。今、こうして私たちが幸せに暮らせることができているのは、必ずしも数々の戦争や終戦という時代があったからこそである。昔の辛い戦争時代のことを思い出すのは本当に大変だと思う。そんな中でも私たち、戦争を体験していない大人たちとお前たち、子どもという若い世代に伝えようとしている。感謝するとともに、戦争について考えるべき。

(4)話し合った後のあなたの意見や提案を書いてください

学校での社会の授業とは違って、人の感情がジワジワと伝わってくる。授業では表面の出来事についてしか学ぶことができない。こうした実体験をした人たちの話を聞くことにより、戦争について側面・深さを知ることができた。私は戦争について反対である。なぜ、互いの命を殺し合うのか。現在でも戦争が起こっている国々はたくさんある。私は戦争がない平和な時代にしたい。そのためには一体、私にどのようなことができるのだろうか。中学生時代に生徒会に入っていた私は、核廃絶運動に参加した。同じく中学生時代に美化部長として清掃をしながら、世界の子どもたちにワクチンをペットボトルのキャップを収集することによって得られる、エコキャップ運動にも参加した。果たして私の力は戦争をなくすことに貢献できているのだろうか。もう一度、原点に戻って考えてみたい。まず、私に必要なことは、戦争について深く知るということではないのか。そして知ったこと、それについて自身が考えたことを周りに発信していくことが大事でないだろうか。そう思い、私は今こうしてコンクールを通して自分の意見を述べて伝えている。私は、国際関係学について大学で学びたいと思っている。戦争という辛い思いをする人が少なくなるように、国間でかけ橋となって争いごとのない世界にしたい、そう思っている。