第2回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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新潟県立六日町高等学校 2 年 山田 朋美さん
意見を聞いた人:父
(1)この記事を選んだ理由を書いてください
今年で戦後66年たって、戦争の時代の中を過ごしていた人が減っていく中で、このような記事は貴重だと思いました。また、今年は大震災があり、平和についてよく考えようと思って、この記事を選びました。
(2)記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください
「今も昔も国策の犠牲になるのは国民」この言葉に衝撃を受けました。戦争が終わって、日本は変わって平和になったと思っていましたが、けっきょくは国策に振り回され続けているんだと感じました。戦争も原発事故も、被害者は国民です。これからも、振り回されて、膨大な被害が出るのでは、と考えると、平和なんて程遠いと思いました。
(3)家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください
理想国家「満州国」に夢と希望を持って多数の人々が海を渡り、戦争という「国策」により、絆は引き裂かれた。今また、「安全神話」の崩れ去った「国策原発」は大量の放射能をまき散らし、今も絆は引き裂かれている。過去の過ちを糧に出来ない政治家にもあきれ果てるが、地球を崩壊させる人類も終わりが近づいているのではないかと思わせる。
(4)話し合った後のあなたの意見や提案を書いてください
戦争によって、一緒に暮らしてきた家族が引き裂かれるということが、本当に悲しいことだと思った。まだ家族の行方が分からないという人も、たくさんいるんだと思う。本県からもたくさんの人が「満州国」に行き、家族が引き裂かれたと思うといたたまれない。夢と希望を持って「満州国」に行ったということが信じられないが、私も簡単に原子力は良いものだと感じてしまったことを考えると、「国策」には最初聞いた時には、人を引きつける魅力的な響きがあるのかなあと思った。そして、私たちは見事その「国策」にだまされて、幸せをうばわれていく。政治家にも信じた自分にもいらだちを感じる。このままいくと、また同じことが起こる気がする。日本の未来には、本当に今光が見えてこない。早く人々が安心して幸せに過ごせるような政治をしてほしい。そして、自分たちも、私たちが国政にあきれ果てるように、地球が私たちにあきれ果ててしまわないよう、口だけのECOをやっていてはいけないと感じた。