第2回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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山梨県立白根高等学校 1 年 石川 胡桃さん

意見を聞いた人:友人

(1)この記事を選んだ理由を書いてください

私は改正臓器移植法が施行された昨年7月からドナーカードを持ちました。自分が死んだらこの体を誰かの役に立てたいと考えたからです。それにあたっての情報公開は当たり前だとも考えていましたが、違うと知り、興味が出たのでこの記事を選びました。

(2)記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

人の生死が関係するこのような問題に、必要以上とも感じられる「プライバシー保護」は本当に大切なのか疑問に思いました。記事にもある通り「どのような情報を家族に与え、その結果として家族が承諾したかを明らかにするべき」はその通りだと思います。個人を特定するほどの情報ではなく、今後のために少しでも多くの必要な情報は公開するべきです。そうすれば、自分が当事者となった時に前例を見て判断することができます。

(3)家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

15歳以下なのに、子どもの臓器移植を決意なされた遺族である両新の判断はとても勇気のあるものだと思います。しかし、情報公開をきちんとしなかったことはとても残念に感じました。公開するべき情報なのかどうかを区別した上で、必要な情報はできる限り公開していくべきではないのかと思いました。

(4)話し合った後のあなたの意見や提案を書いてください

友人も記事を読んで、やはり情報公開を望んでいるのだと分かりました。何でもかんでもただ非公開にして「プライバシー保護」というのではなく、必要な情報は必要に応じて、適切に公開または発表していくべきだと思います。私には遺族の方々がどのような気持ちで情報公開に関する説明を受け、どのように感じたのかは分かりません。しかし、少しでも多くの情報を世間が知ることが増えればこれから必ず役に立つはずです。私は自分から望んでドナーになり、もし提供することになる日が来るのならばできる限りの情報を公開させていき、前例を作りたいと思います。両親は私がドナーになることについて強く反対していたので、もしかしたら嫌がるかもしれません。死んだ方について話すのはとても辛いからです。それでも、もし他の誰かがその話を聞いて自分もドナーになったら情報公開しようと思ってくれれば、少しずつでもその考えが広がっていけばドナーについて理解のある社会が完成されていくのではないのかと思います。