第2回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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千葉県立千葉高等学校 2 年 谷口 瑞帆さん

意見を聞いた人:母

(1)この記事を選んだ理由を書いてください

夏休みに死刑に関する本を読み、死刑について興味を持っていました。私は死刑に賛成という考えでしたが、この本を読み考えが少し変わっていました。その時にこの記事を読み、現在の死刑の状況について考えてみようと思い、この記事を選びました。

(2)記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

まず死刑の執行が1年間ストップしているのが法務大臣個人の意思であることにおどろきました。確かに死刑制度には反対の声も多くあがっているし、私も一概に賛成とは言えないけれど、今の日本では死刑制度は認められているのにそれを法務大臣個人の意思で行わないのはよくないと思います。ただ死刑を行わないのではなく、もう一度死刑制度について話し合うべきだと思います。

(3)家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

法務大臣によって死刑の執行に差があることは知っていたが、現在1年以上死刑執行がないことや死刑囚が過去最多になっていることは初めて知りました。死刑は裁判で認められた判決なのに、法務大臣一人の考えで執行しないのはおかしいと思います。もし制度に問題があると思うなら死刑制度自体について議論するべきだし、このまま何もせずに死刑囚だけが増えて行くのはよくないと思います。

(4)話し合った後のあなたの意見や提案を書いてください

私の意見と母の意見は全く一緒でした。日本で死刑制度が認められている以上死刑は執行されるべきだと思います。裁判員制度でも死刑が宣告されているのに、政治家の判断だけで刑が執行されない状態が続くのは、国民の意見を無視していることになると思います。江田法務大臣はインタビューで冤罪(えんざい)について述べています。確かに死刑執行後に冤罪だったは許されないことです。しかしそれを恐れて執行をせず、ただ死刑囚だけが増えて行くのは何の解決にもならないと思います。記事にもあるように法務大臣は冤罪の可能性をチェックしたり、また死刑制度自体に疑問があるのなら公の場で議論をするべきだと思います。このままの状態では法への信頼も揺らぎかねないし、遺族の方々もきっと納得がいかないと思います。死刑制度には反対の声も多いので、これを機に制度についてもう一度議論をし、それでも死刑制度が認められたとしたのなら、法務大臣は責任をもって執行してほしいと思います。