第2回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

  1. NIEトップ
  2. NIE月間・いっしょに読もう!新聞コンクール
  3. 第2回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

福井県坂井市立長畝小学校 5 年 佐野 帆南さん

意見を聞いた人:母

(1)この記事を選んだ理由を書いてください

4年生の2学期と5年生の1学期にクマのことをクラスで話し合ったからです。「人をおそうクマについて殺した方がよいか」で話し合いました。それからずっとクマのことが気になっていて、5月27日にもクマの記事がのったので選びました。

(2)記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

人間がクマにおそわれたというニュースを見ると必ず血が写ります。それを見たら、とてもこわくなります。けれども、人をおそうクマについて殺した方がよいかと考えれば、私は殺さないほうがいいという意見です。えさのドングリが少なくなったのはクマのせいではないし、おそうのは、本当は子どもを守ったり人をこわがったりしているからです。

(3)家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

子どもが通う小学校の近くにもクマが出ます。ランドセルにはクマよけのすずをつけますが、登下校のときにクマにおそわれたらと心配になります。人の命が第一だから、クマを殺したほうが安心だと思いますが、このまま殺し続けたら絶めつしてしまうと思います。クマを殺さないために、人間のほうで米ぬかの徹底管理など注意をしなければならないと思いました。

(4)話し合った後のあなたの意見や提案を書いてください

このままクマを危険な動物として殺し続けたらクマはニホンオオカミのように絶めつしてしまうと思います。私はクマに野生のままで生きていてほしいです。人とクマがきずつけ合うことなく共に生きていく方法を考えてみたいです。私は山にドングリを植えてドングリの森をつくる方法がいいと思います。それから、本を調べたらなぜクマは人里に下りてくるかが分かりました。「人里なら食べ物がいつでも簡単に手に入る」とクマが覚えてしまったからです。クマを殺さないためには、人間のほうで食べ物の味をクマに覚えさせないこと、また、覚えてしまったクマには徹底的に人のこわさを教えこむことが必要だそうです。米ぬかの管理やカキやクリを残さず取ることが大切だと思いました。5月27日の福井新聞に「勝山市が新事業 クマと共存環境へ ミズナラ植樹助成」という記事を見つけたとき、人とクマが共に生きるための試みが福井県内で始まったことがとてもうれしいニュースでした。